2つの道

 

才能を見つける上で、ポジティブなアプローチは、沢山言ってきたと思います。

 

「自分がワクワクする事をやる」とか、「楽しいと思った事をやる」「小さい頃から好きだった事をやる」というのは、理解しやすいアプローチです。

 

今の世の中は、ネガティブな感情に蓋をした方がいいと考えられています。

 

職場でニコニコ笑うのは大丈夫ですが、号泣したとしたらどうでしょうか?

 

しかも、それが若い女性ならともかく、中年の男性が思いっきり泣いていたとしたら、周りの人はどう感じるでしょうか?

 

自分が感じるネガティブな感情にとことん向き合っていくと、自分の中に眠っている才能を見つける事ができます。

 

「何かを諦めた」事によって溜め込んでしまったネガティブな感情の奥に、それは隠れています。

 

まだ、その時の痛みが癒されていない人は、嫌な感じを持っているのです。

 

こうお話しすると、「悲しみとか怒り、イライラの感情に今さら向き合いたくないなぁ」と思われる人も多いと思います。

 

しかし、自分の中にある闇と向き合う事で、光に向かえるのです。

 

世界は、「陰」と「陽」でできています。

 

自分が持つ光にアクセスするためには、最も闇のところに行く必要があります。

 

といっても、物凄く苦しいところに行かなければいけないわけではありませんし、後々きっとその体験が生きてきます。

 

もし今、あなたが苦しく感じているのであれば、それは素晴らしい事です。

 

なぜなら、将来自分が才能を発揮して生きていくための情熱を溜め込んでいるからです。

 

萩本欽一さんの言葉を借りると、「ダメな時ほど運はたまる」ので、今うまくいかない事が、未来の素晴らしい事に繋がっていくのです。

 

もし今、辛い状況にある人は、今、ちょうど才能に向かってまっしぐら、最短距離で向かっていると考えてみましょう。

 

左遷されたり、リストラされたり、上司や会社に評価されてない時こそ、エネルギーが貯まっている時です。

 

物事が自分の思い通りにいかず苦しい時に初めて、私達は自分の中にある闇と向かい合う事になります。

 

でも、それから逃げずに向かい合って、自分にとって何が大事なのかを見極め、もうそれを諦めたくないと強く思う時、隠れていた才能がものすごい勢いで出てくる事になります。

 

絶望や苦しみは、その光に向かって一気に進む直前の兆候なのです。

 

それと同時に、自分の傲慢な部分や一発当ててやろうという我欲など、自分のあらゆる闇の側面を全部表面化してきます。

 

才能は、こうした自分の感情の地殻変動が起きた時に現れてくるのです。

 

人生の分かれ道にさしかかった時は、怖れや疑いがある道こそが、あなたが進むべき道といえます。

 

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