嫉妬と羨望

 

嫉妬と羨望についてお話しします。

 

この2つの感情は、いわば醜い双子です。

 

まず、他人の生活やお金、外見などをうらやんでも、何の恩恵も得られません。

 

例えば、他人のお金に嫉妬しても、お金が手に入るわけでもないですし、他人の外見に嫉妬しても、美男美女になれる訳でもありません。

 

嫉妬と羨望を抱くと、自分が惨めな気分になるばかりなのです。

 

また、不満を募らせるだけでなく、体内のストレスホルモンを増大させ、普通ならしないような事をしてしまうおそれがあるのです。

 

最悪の場合、どんどん落ち込んで抑うつ状態に陥るかもしれません。

 

心理学的には嫉妬と羨望は低い自尊心と深いかかわりがあり、精神的に不安定な人がそういう感情を抱きやすいのです。

 

では、この2つのネガティブな感情を克服するにはどうすればいいのでしょうか?

 

更に、それを役立てるにはどうすればいいのでしょうか?

 

1 気付く

 

まず、自分が嫉妬と羨望を抱いている事に気付いて下さい。

 

そして、それをポジティブな感情と入れ替えて下さい。

 

例えば、同僚の昇進が羨ましいと感じるなら、「自分が昇進を勝ち取るにはどうすればいいか?」と考えて下さい。

 

2 受け入れる

 

人間だから嫉妬と羨望を時折抱くのは自然な事です。

 

それは自分が何を欲しがっているかを示しています。

 

しかし、他人に嫉妬や羨望を抱いても、寛容の精神は発揮できるのです。

 

3 自分を愛する

 

嫉妬と羨望は低い自尊心の証なのです。

 

だから、嫉妬と羨望を抱いている事に気づいたら、自尊心を高める工夫をする事が大切です。

 

もっと自分を好きになれば、快適な気分になり、自尊心が高まる。

 

その結果、嫉妬と羨望を抱く事は少なくなるのです。

 

4 自分の他人と比較しない

 

こんな無意味な習慣を身に付けてはいけません。

 

これは不幸への特急列車です。

 

明確な真実を指摘しておきましょう。

 

あなたよりももっと優れている人、もっとお金を持っている人、もっといい車を持っている人、もっといい家に住んでいる人は必ずどこかにいるのです。

 

それを受け入れて自分の人生を歩んでください。

 

あなたが競争すべき唯一の相手は、昨日の自分なのです。

 

自分の強みに意識を向けて、それをもって伸ばすべきなのです。

 

成功している人に嫉妬や羨望を抱くのではなく、自分の成功の為に全力を尽くして下さい。

 

自分が持っていないものを手に入れている人たちを羨むのではなく、その人達を努力目標にして下さい。

 

私達は、他人が失敗しながら成功に辿り浮いている事に気付かず、その人が恩恵を受けている場面だけを見て嫉妬と羨望を抱く傾向があるのです。

 

5 感謝の気持ちを持つ

 

他人の恵まれている点ではなく自分の恵まれている点を数えて下さい。

 

おそらくこの習慣だけでも、3週間から4週間続ければ、嫉妬や羨望を克服する事ができると思います。

 

自分の恵まれている点にもっと感謝すれば、他人が持っているものにそんなに嫉妬や羨望を抱く必要はなくなるはずです。

 

6 自分が誰と一緒に過ごしているかに気を付ける

 

感情は伝染する事を思い出して下さい。

 

精神的に安定していて自信を持っている人たちと付き合い、自分が受けている恩恵に感謝をしている人たちと一緒に過ごして下さい。

 

それと同時に、自分の境遇について愚痴を言い、他人に嫉妬と羨望を抱いている人たちとは距離を置く必要があります。

 

他人の陰口を言って悪い波動を発信している人たちは、嫉妬と羨望を周囲に拡散しているから要注意です。

 

7 他人の成功と幸福を祝福する

 

他人に嫉妬と羨望を抱くのではなく、他人の成功と幸福を祝福しましょう。

 

例えば、同僚が昇進したり親友に新しい恋人ができたりしたら、その人の為に心から幸せな気分に浸りましょう。

 

同僚や友人が成功したからといって、自分が失敗するわけではないのです。

 

人生を競争とみなすのをやめて他人の成功に幸せを感じるようになれば、嫉妬と羨望を克服する大きな一歩を踏み出す事ができるのです。

 

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