人生を決定するのは、自分の身にどんな事が起こるかではなく、それにどう対処するかです。
人生では悪い事が起こりますが、その経験にどう向き合うかは心の姿勢に左右されるのです。
私達は楽観主義者になる事も悲観主義者になる事もできます。
いいかえると、「良い面を見つける人」と「悪い面を見つける人」のどちらにもなれるという事です。
そちらを選ぶかは、私達次第なのです。
一方、「悪い面を見つける人」は厳しい現実にがっかりし、たえず、問題について不平を言い、いつも惨めな思いをして暮らしているのです。
「悪い面を見つける人」になる事は非常に危険です。
なぜなら、そういう心の姿勢は絶望に繋がりやすいからです。
「悪い面を見つける人」は自分が被害者だと思い込んでいるのです。
彼らは自分がそういう現実をつくり出していることに気づいていないのです。
例えば、どんな仕事を見つけようと、ひどい上司に遭遇する。
どんな相手と結婚しようと、その伴侶は思いやりがない。
そんなレストランに行こうと、サービスが悪くて料理がまずい。
こんな具合にいつも問題が発生するので、彼らは世の中にすっかり絶望してしまうのです。
しかし、人生をポジティブな面に意識を向けて楽観的に解釈する訓練をすれば、「良い面を見つける人」になる事ができます。
どんな状況でも受け入れて最善を尽くす事ができる人は誰の周りにもいると思います。
彼らのモットーは「この状況はいずれ好転する」です。
「良い面を見つける人」になるためには、自分の人生で恵まれていると思う事に感謝し、それを日記に書きとめる事をお勧めします。
「いつも最善のことが起こるとはかぎらないが、自分のみに起こったことの中に最善のものを見いだすことはいつでもできる。」 タル・ベン・シャハー(心理学者、ハーバード大学講師)