最初から完璧を求めない。
高すぎる目標を設定しない。
目標達成を目指す際は、まず、自分がコントロールできる領域から取り組んでみて下さい。
100メートルを15秒台でしか走った事のない人が、いきなり10秒で走る事はできません。
登山でも同じです。
いきなりエベレストに登ろうとする人はいません。
今の自分がやり遂げられそうなところを目標に、確実に実行してまず1つ成功経験を積む。
その経験を元に少しだけ高い目標を設定し、更に成功を積み上げる。
これが自信形成の鉄則です。
しかし、最初から高すぎる目標を立て、自分でストレスを溜め込んでいる人が数多くいます。
本人は気付いていないのかも知れませんが、高すぎる目標が理想の人生と現実に大きなギャップを生み出しているのです。
人は、「理想に近付いている」と思える時に自己イメージが上がります。
しかしギャップを見て、「自分は到底理想のレベルに及ばない。いくら求めても無理」と思ったとき、自己イメージは一気に下がります。
他者評価ではなく、自己評価で自信を下げてしまうのです。
こうなると理想の人生からどんどん外れていってしまいます。
高い目標を立てて、それに向かってがむしゃらに突き進む事ができるのは、成功体験がある人だけです。
最初から、そうした人たちを真似しても成果は期待できません。
まず成功パターンをつくる事に注力する。
そうすれば自信を形成する事ができます。
完璧主義、完全主義。
これほど愚かな事はないと思っています。
人は誰もがミスをします。
この世に完璧・完全な人などいません。
人間とは不完全な存在である。
このことに気づいた時にはじめて、人は健全な自己イメージをもつ事ができます。
多くの人が、「完全でないとダメだ」「完璧でないとダメだ」と間違った思い込みをしています。
だから、いつまで経っても自信を持てないのです。
人間は不完全、そういう生き物なのです。
完璧・完全はありません。
だから、他人にも完璧や完全は求めないですし、自分にも求めない事が大切です。
できる事しかできない。
こう言ってしまっては、身も蓋もありませんが、これが真実です。
人は完璧にはなれません。
完璧・完全主義では、思い込みの中でストレスを溜めてしまいます。
不完全だからこそ不完全さを補い合う。
助け合う。
お互いにできる事を精一杯努力する。
こうした生き方が心を軽くしてくれます。
「誰かに任せておけばいい」こうした依存心をもってしまうとミスは増大します。
かといって、全て自分で完璧に成し遂げようとすると、その事だけで頭の中がいっぱいになり、思うような成果がでません。
だから、結果的に自己イメージが下がってしまう。
100点満点主義ではなく、上位2割の事に集中して80点を狙い、それで「よし」とする。
そんな生き方を心がけてみて下さい。