仕事や人間関係で壁にぶつかったり、勉強やダイエットが続かず挫折してしまったりと、人間が生きていれば思い通りに行かない事は多々あります。
そんな時、こう考える人は多いのではないでしょうか?
「自分の人生はこんなはずじゃなかった」
そう思って後悔したり、落ち込んだりしているのではありませんか?
「上司とそりが合わないのは相手が悪いからだ」
「営業成績が上がらないのは世の中が不景気だからだ」
こんな風に、うまくいかない原因をつい他人や社会のせいにしたくなる事もあるかもしれません。
物事がうまくいかない時、人間なら後ろ向きの感情が湧いてくるのは仕方のない事です。
「自分のせいではない」と思いたい気持ちもよく分かります。
だからこそ、1つだけ揺るぎない事実をお伝えします。
それは、「今の自分をつくり上げたのは、自分自身である」という事です。
もっと正確に言えば、過去の言葉や行動、思考など、1つ1つの積み重ねが今の自分をつくり上げてきたのです。
つまり、「習慣」が人生の全てを決めているという事です。
これはまぎれもない事実です。
「そんな事はない。生まれ持った能力や性格が、人生を大きく左右するはずだ」そう思うかも知れません。
でも、考えてみて下さい。
生まれたばかりの赤ちゃんに、「勉強ができる赤ちゃん」と「勉強ができない赤ちゃん」がいますか?
「正確の良い赤ちゃん」と「正確の悪い赤ちゃん」がいるでしょうか?
この世に生まれたばかりの私達は、誰もが等しく純粋無垢な存在です。
そこに才能や性格の優劣はありません。
たしかに、年齢を重ねて学校へ上がると、クラスには「成績の良い子」と「成績の悪い子」が存在するようになります。
でもそれは、生まれ持った才能の差ではありません。
単に「コツコツ勉強する習慣がある子」と「コツコツ勉強する習慣がない子」がいるだけです。
大人になって社会人になると、同じ会社の中に「売れる営業マン」と「売れない営業マン」が存在するようになります。
同じ商品を扱い、同じ研修を受け、同じ名詞とパンフレットをもっているのに、人によって売れ行きに大きな差が出る。
こんな事は、どの会社でもよくあります。
しかしこれも、営業センスや性格の差ではありません。
売れる営業マンは、セールストークの間もお客様に満面の笑顔を見せます。
一方、売れない営業マンは、たとえ笑顔をつくったとしても、そこかぎこちないままです。
もしあなたがお客様の立場だったら、どちらの営業マンから買いたいでしょうか?
答えは明らかだと思います。
この2人の差はただ1つ、心からの笑顔だけです。
たとえ売れても売れなくても、毎日笑顔で営業する習慣があったかどうかです。
その差が現れただけであり、決して才能の違いではありません。
このように、今の自分をつくっているのは、過去の習慣の積み重ねに他なりません。
「人に能力の差は無し。あるのは、習慣の差」だけである。
まずはその事実をしっかりと受け止める事から始めてみて下さい。