皆さんは、私達は思考や行動をプラスに変える事はできないと思いますか?
もちろん、そんな事はありません。
脳のもう1つの性質を利用すれば、それが可能になります。
その性質とは、脳は「入力」より「出力」を信じるという事です。
脳に思いやイメージを「入力」すると、言葉や動作、表情となって「出力」されます。
「自分にはできない」「やりたくない」というネガティブな思いを「入力」すれば、「どうせ無理」「もうダメだ」といった言葉や下を向く動作、シュンとした暗い表情となって「出力」されるわけです。
マイナス思考は止められないので、ネガティブな「入力」をしてしまうのは仕方ありません。
ただし、私達にもできる事があります。
それは、「出力」を変える事です。
思考は変えられなくても、言葉や動作、表情は変えられます。
あなたが上司から難しい仕事を与えられたとします。
その時、瞬時的に「自分には無理」と思ってしまうのではしょうがないと割り切って下さい。
その代わり、思いをそのまま言葉に出すのではなく、嘘でもいいから「はい、やってみます」という事はできるはずです。
先ほど話した通り、脳は「入力」より「出力」を信じます。
だから「自分には無理」という思いより、「やってみる」という言葉を素直に信じるのです。
そして過去のデータから、「やってみる」につながる記憶を何としてでも探し出します。
「同じような仕事をやり遂げた事がある」「こんな方法で目標を達成した事がある」といったデータが見つかれば、難しい仕事でも「やってみよう」と思えます。
しかも脳は、「入力」と「出力」のサイクルで強化される仕組みになっています。
たとえマイナスの情報が入力されても、出力の段階でプラスに切り替えれば、「出力→入力→出力」を繰り返しながら、脳はプラスに強化されます。
だから言葉や動作、表情をプラスに変えて、それを繰り返せば、どんな場面でも「自分はできる」「もっとやってみたい」と思える脳へと変わっていくのです。
「受信習慣」とは、単に「何をインプットするか」だけではありません。
「入力した後に、それをどう出力するか」までが、受信習慣です。
良い習慣を身につけたいなら、まずは脳の入力と出力の関係を使って、受信習慣を変える事から始めて下さい。