言葉だけでなく、動作や表情も出力です。
よって、動作や表情をプラスに変える事も、よい受信習慣を作る事につながります。
決め言葉と同じように、「決めポーズ」を作るのは効果的です。
例えばガッツポーズは、とても良い決めポーズです。
あなたも試しに、ガッツポーズをしてみて下さい。
こぶしをグッと握ったまま、「自分には無理」「私じゃダメだ」とは考えられないはずです。
握りこぶしを作って力を入れると、自然と「やった」「よし、やってみよう」という言葉が頭に浮かんだり、口から出たりするはずです。
だから何かあったら、とにかくガッツポーズをすると決めておけば、脳もその出力を信じてプラス思考が完成します。
スポーツ選手が、試合中にたびたびガッツポーズをするのは、脳の仕組みからいえば理にかなっているのです。
逆に、うなだれたり、頭を抱えたりすると、マイナスの出力になります。
これらのポーズをった瞬間、脳は「もうダメだ」「自分には無理」と信じ込んでしまいます。
大事な事は、物事がうまくいってもいかなくても、脳をプラスに導く決めポーズをする事です。
それによって、常にプラス思考を生み出す事ができます。
メジャーリーガーのイチロー選手は、バッターボックスに入る時にいつも同じ動作をしますが、あれは彼ならではの決めポーズです。
野球はどんなに優秀な選手でも、10回のうち7回は失敗するスポーツです。
たとえ3割バッターでも、ヒットを打つより、三振やゴロに倒れる事の方が圧倒的に多くなります。
しかしイチロー選手は、ヒットを打っても三振しても、次の打席では同じ決めポーズを繰り返します。
前の打席で三振に倒れたとしても、ヒットを打った時と全く同じポーズをとるので、脳は「きっと前の打席でヒットを打ったんだな」と思い込んでくれます。
そして「今度も打てる」というプラス思考が生まれるのです。
会社で働いている人なら、「トイレ休憩の度に、小さくガッツポーズをする」といった決めポーズを作りましょう。
席に戻ったら、常に全力で仕事に取り組めるはずです。
もう1つの表情も、プラスの出力をするように心がけて下さい。
やるべき事簡単です。
常に口角を上げていればいいのです。
口角が上がるのは、良い事があった時です。
「嬉しい」「楽しい」「美味しい」といった感情を抱いた時、人間は自然と口角が上がって笑顔になります。
だから楽しい事が無くても、意識して口角を上げれば、脳は「何か良い事があったんだな」と思い込むのです。
表情筋と脳は直結しているので、作り笑顔でも脳は素直に騙されてくれます。
辛い時やつまらない時こそ、口角をキュッと上げて、脳をプラス思考へ導く習慣をつけて下さい。