脳がこんなに騙されやすいという事は、何を意味するのでしょうか?
その答えは、「全ては思い込みに過ぎない」という事です。
突然ですが、あなたはじゃんけんが強いですか?
「強い」と答えた人も、「弱い」と答えた人もいると思います。
では、強いと思っている人と弱いと思っている人がじゃんけんして、どちらが勝つかといえば、それはやってみないとわかりません。
強いと思っている人が負けて、弱いと思っている人が勝つ事も当然あるはずです。
つまり、じゃんけんが強いも弱いも、単なる思い込みだという事です。
要するに、錯覚が自分は何者かを決めているのです。
もし自分が「勉強が苦手だ」と思っていても、それは過去にたった一度、親に「あなたは勉強が苦手だから」と言われて、そう錯覚しているだけかも知れません。
東大に進学する学生の親も東大出身者が多い事は知られていますが、これは頭の良さが遺伝したわけではありません。
一番身近にいて、家ではかっこ悪い姿も見せているお父さんやお母さんが東大出身だと知って、「この人たちが東大に入れるなら、自分だって入れる」と錯覚しているだけです。
それでも脳は「東大に入れる」と確信して、東大に入る方法を教えてくれます。
だから東大に入るために必要な勉強をコツコツと続けられるのです。
このように、私達は自分自身を錯覚によってつくり上げています。
だったら悪い錯覚より、良い錯覚をした方が間違いなく幸せになれます。
良い錯覚をする習慣を「良徳錯覚習慣」、悪い錯覚をする習慣を「悪徳錯覚習慣」と呼びます。
是非あなたも、良徳錯覚習慣を日々の生活に取り入れて下さい。
ポジティブな言葉を使い、夢を実現した未来の自分をイメージして、脳にプラスの問いかけをしながら、「自分はできる」と良い錯覚をしましょう。
気付いた時には、錯覚が現実になっているはずです。
そしてイメージした通りの未来を手に入れている事だと思います。
良い錯覚習慣を重ねれば、理想の自分になれる瞬間が必ずやって来るのです。