読書を習慣にしたいなら、良い方法があります。
それは、「毎日本を開く」を自分との約束にする事です。
「毎日30分本を読む」「10ページ本を読む」といった約束をする必要はありません。
読書を習慣にしたいという事は、これまで本を開く習慣さえなかったはずですから、まずはハードルを限りなく低くする事です。
本を開くだけなら、読書が苦手な人でもできると思います。
読みたくないなら、本を開いてそのまま閉じても構いません。
本を開く事が約束ですから、1ページも読めなくても良しとして下さい。
本を開く事に慣れてきたら、次は「最初の1行だけ読む」と決めてみて下さい。
本当に1行で終わりにしてもいいですし、2行目や3行目が気になったら読み進めても構いません。
とはいえ、実際に1行目を読んでみると、次が気になるものです。
だから2行目、3行目と読む行数を増やしていく事は、それほど難しくありません。
多くの人がやっていないのは、最初の一歩となる「本を開く」という行動なのです。
いきなり難解な本を読もうとすると挫折しますから、最初は自分が興味を持てそうな本や読みやすそうな本を選べばいいと思います。
どうしても読書が苦手なら、漫画や絵本から入っても構いません。
読書が苦手という人は、手に取った本がつまらなかったり、内容が理解できなかったりした過去の記憶があります。
だから、脳が「読書=不快」と判断して、本を読むのが嫌いになったのです。
よって、まずは「読書=快」に結びつける事が先決です。
本を開くのが楽しいと思えるなら、本の種類は漫画でも問題ありません。
「本を開くのは楽しい」というデータを脳が記憶すれば、後は読む本が小説やビジネス書、教養本などに変わっても、楽しく本を開く事ができます。
読書を習慣化するなら、時間と場所を決めるとなお良いと思います。
「毎朝、通勤電車の中で本を開く」「昼休みに会社のデスクで本を開く」「自宅に帰ったら、ソファに座って本を開く」など、毎日の生活のどこかに組み込むと習慣化しやすくなります。
その場合は、「1個前の習慣」も意識して下さい。
もし通勤電車の中や会社で本を開くなら、「本を鞄に入れる」も習慣にしなくてはいけません。
自宅に帰って本を開くなら、「リビングのテーブルに本を置いておく」など、目につくところに本をセットしておく事が必要です。
それができれば、本を手に取って開く習慣が自然と身につくはずです。