記憶への投資

 

いったん覚える事が楽しくなると、良いサイクルに入る事ができます。

 

なぜなら、記憶すればするほど、他の事も記憶しやすくなり、学習スピードが上がるからです。

 

人間の脳は、これまでの記憶に関連する事はすぐに取り入れやすい構造になっています。

 

子供でもそれは同じで、すでに覚えた事に関連する事には注意が向きやすく、新しい事も覚えやすいのです。

 

しかも、低年齢であればあるほど記憶の蓄積が少ないので、思い出す時もより鮮明に記憶が浮かび上がります。

 

これまでの記憶の下地が少なく、新しい事が多い低年齢層のうちに、関心を持って物事を習得していく事は、その人の将来に大きく影響していきます。

 

「教育は最も効率的な投資」という意見がありますが、私からすると、記憶への投資が最も効果的です。

 

しっかり記憶する事に取り組んでテストでいい点数を取る事で、更に学習自体にも意欲的に取り組むようになる・・・というサイクルをつくる事は、とてもコストパフォーマンスの良い活動なのです。

 

子供の世界は、大人よりもずっと狭いものです。

 

家庭と学校、習い事をしていればその習い事先を行き来する毎日を送っている子供たちにとって、家庭と学校、それから習い事の世界が、自分の世界の全てになりがちです。

 

だからこそ、子供たちにとって、家庭でどのように扱われているか、学校でどのように評価されているか、習い事ではどうか、といった事が人生を決める大きな出来事のように思えてしまう事があります。

 

大人になれば、行動範囲が広がって多様な価値観がある事を知り、それらの世界は自分の人生の一部にすぎないと自然に思えるようになるかもしれませんが、それが難しいのが子供でもあります。

 

この事実は注意しなければならない事でもありますが、味方を変えれば、学校や習い事で評価される事で自己肯定感が上がりやすくなるとも言えます。

 

記憶は理解を助け、学習へのモチベーションや学習スピードを上げる効果があります。

 

記憶できるようになって自信がついた。

 

そうしたら、毎日がもっと楽しくなった。

 

子供にはそういう体験をさせてあげたいものです。

 

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