人生で質を決めるのは人間関係に尽きるといっても過言ではありません。
良い人間関係を保つ方法や心構えを書いた本は沢山あります。
人とうまくいくためのコミュニケーション術や、誰からも好かれる人間になる心遣いや立ち居振る舞いを書いた本も次々出版されています。
それだけ、人間関係に悩んでいる人、人間関係を上手くやりたいと願っている人が多いという事です。
もっとはっきり言えば、全ての人とうまくいくとか、誰からも嫌われないようになるという事は有り得ないと考えているのです。
周囲の誰とでもうまくいかなければいけない。
誰とでも円満に付き合える事が人間関係のうまい人だというのは、まったく誤った思い込みではないでしょうか?
「私達は聖者と違って、自己の敵を愛するのは無理かもしれない
けれども自分自身の健康と幸福のために少しでも敵を許し、忘れるようにしよう」 デール・カーネギー
カーネギーは苦手な人となんとか折り合いをつけようとするのは無駄であり、そうした無駄の為に、たとえ一分でも、人生の時間を割く価値はないという考え方の持ち主です。
この世には何億何千の人がいるのです。
なんとなく違和感があるのに、なんとかうまくやっていこうと神経をすり減らすくらいなら、その人とは最小限度の付き合いに止め、新たな出会いに期待する方がずっとよい結果が得られるはずです。
ウマが合うという言葉もあるように、大勢の人の中にはなぜかしっくり合う人もあれば、けっして嫌いというわけではないのに、どうも気持ちがしっくりしない人もいると思います。
当たり前の話です。
「あ、この人とは合うな」と感じられる人。
一緒に居るとそれだけで楽しく、気持ちが和んでくる人、できるだけそういう人と多く交わるようにすればいいのです。
周囲の人とまんべんなくうまくつき合おうとすれば、常に緊張を強いられる事になり、ストレスは限りなく増してしまいます。
そういう人間関係を無理して続ける事にこだわる必要はありません。
人生は自己選択の連続です。
人間についてもその原則は当てはまります。
誰とでもうまくやる事に神経をすり減らすのではなく、この人ならばと選択した人とだけ、本気で、誠心誠意向かい合って付き合えばいいのです。
自分にとって心地よい選択をすれば、心地よく、幸せな人生になります。