自己肯定感が低い人は、周囲から嫌われたくないあまり、自己保身の感情が強く働きます。
また、馬鹿にされたくない、無能だと思われたくないという感情も強いため、自分の間違いを認めるとプライドがひどく傷つきます。
そのため、自分に非がある事を認めたがらない傾向があります。
また、虚勢を張りたがり、自慢話や持った会話が多い傾向もあります。
こういう人は、自分の主張や行動で何かを指摘されると、ことごとく言い訳をします。
原因や責任を他に転嫁し、論点をすり替え、絶対に自分のせいではないと言い張るのです。
仮に言い訳出来ない非難・批判を受けると逆ギレしてうやむやにします。
それぐらい徹底的に「自分は悪くない」状態にしておきたいのです。
更に、平気で噓をつく人も少なくありません。
本人にはそれがいいとか悪いという感覚ではなく、自分を守るためなら嘘など平気です。
たまに話題になる学歴詐称問題も、おそらく自己肯定感が低いからだと思います。
プライドが高く、自分の評価を下げたくない、立派で有能な人物だと思われたいために、経歴、実績、知識など、自分が持っていないものを偽り、誇大に見せようとします。
彼らもまた、その時はそれが悪い事だとは思っておらず、さも当然かのように振る舞います。
そして事実が公表され問題になって初めて、自分が嘘をついていた事を認識します。
自己肯定感が低い人は、他人からの評価を非常に気にするのですが、プライドは高いので、自分が小物扱いされる事を極端に恐れます。
飲食店などでたまに店員にキレるおじさんがいますが、自分が馬鹿にされた事に腹を立てているのです。
自分が見下されると腹が立つという人は、他人を見下したいという感情の裏返しなので、彼らは自分が優越感を得る為に、自慢話やマウンティングなど、他人を見下す発言が多い傾向があります。
そもそも他人を見下す発想がない人は、そもそも自分が見下されるかどうかという事は考えません。
しかし、家や車などの自慢、自分の配偶者の勤務先や子供の進学先の自慢、旅行先や子供のベビーカーブランドなどなど、鬱陶しくマウントしてくるような人は、現実世界で満足感や承認よっきゅが満たされていないのです。
彼らにとっては、それが自分の価値を確認するための唯一の方法で、そうしなければ自尊心が保てないのです。
あるいはついつい他人と自分を比較しては、「自分はダメだ」と自己嫌悪スパイラルに陥ってしまう人もいます。
他にも、電車の中で混んでいるのに頑として動かない人とか、車間距離を詰めて車線変更の割り込みを許さない人もいます。
おそらくこういう人も自己肯定感が低く、他人に譲ると自分が敗北したように感じるのだと思います。
こうした人たちの共通点は、他人の成功を素直に喜べず、他人の幸せに嫉妬する点です。
例えば、同僚の昇進や結婚の報告を聞いて焦ったり、友人の子供が有名私立校の受験に受かったと聞くと心がざわつきます。
自己肯定感が低い人の多くは、ひがみっぽいという側面を持っているのです。
