かけた労力と収入とのイコールの関係は、今の時点ではなく一生をかけて決まります。
怖いのは、次の代の借金になる事です。
足りない分は、自分の未来や自分の大切な人に請求されます。
自分が100万円の労力しかかけていないのに200万円入ってきた時、残りの100万円分は、夫か妻、両親といった自分の家族から取られます。
普通、借金には保証人がつきます。
保証人は大切な人です。
なんの契約書もありませんが、天は勝手にその人から取り立てます。
これには逆らえません。
もっとつらいのは、自分の子供から取られる事です。
100万円分働いている子供に50万円しか入ってきません。
それは親の借金を返し続けているからです。
働いても働いても、親が未払いだった分を取られるので子供が乏しくなります。
これはかわいそうです。
借用書のある借金はまだ分かりやすいです。
借用書のない借金が一番危ないのです。
これを「運がいい」と言います。
本人は、「借金」ではなく「もらった」と思っています。
例えば、50万円のバッグを買って、クレジットカードで払いました。
「お金がないのにバッグが手に入った。ラッキー」と思っても、2か月後には必ず代金の請求が来ます。
2か月後、キャッシュローンで50万円借りてその支払いを埋めました。
その時に「ラッキー。なんとかなった」と言う人は、「これで消えた」と思っているのです。
これが金銭感覚のない二流なのです。
一流になるためには、まず金銭感覚を身につける必要があるのです。
例えば、100万円分の労力しかかけていないのに200万円入ってきた時の対処法は、2つです。
①残り100万円分、一生懸命働く
これには、もちろんリターンは何もありません。
②入ってきた100万円を皆に分ける
他の人に入るはずのお金を自分が手に入れたと考えます。
それを埋めていってあげるのです。
これが山分けをするという発想です。
ラッキーを目指す人は、おみくじが好きです。
おみくじで小吉が出ると「なんで?」と、ムッとします。
「きっと神社の陰謀で、大吉が出るまで引かせるためにこんな悪いのを出すんだ、こっちはお金を払っているのに」と思うのです。
こういう人は、大吉が出ると「ラッキー」と言います。
これは、「大吉」という言葉の意味を間違えています。
「大吉」は、「今あなたに過払いしているので、皆に分けてあげて下さい」という意味です。
「凶」は、「あなたに入ってくるお金が若干遅れていますけど、間もなく入ります」という意味です。
大吉が出た時は、「ヤッター、私は大吉。わぁ、あなたは凶」と、自分が周りよりもラッキーと思わない事です。
後から必ず請求が来るので、大吉は一番危ないのです。
大吉は、労力よりもリターンが大きくなっている状態です。
ゴルフのホールインワンと同じです。
ホールインワンをした人は、皆からお祝いされるのではありません。
「自分がホールインワンに恵まれたので、皆さんにご馳走します」というのがホールインワン賞です。
その為の保険もあるくらいです。
おみくじで大吉を引いた時は、皆に何かお返しをすればいいのです。