お金は、紙幣の前に貨幣ができました。
貨幣の前は、紙でした。
いわば信用書です。
「この紙は100万円の価値があります」という事です。
お金は信用をやり取りしています。
お金で信用を生み出す事もあれば、失う事もあります。
机の上に置いてあった100万円に、「手を付けない」「1枚だけ抜く」「ごっそり盗る」という選択肢があります。
1枚抜くだけで信用を落とします。
1枚抜くのも全部取るのも同じです。
金額の問題ではないのです。
借金を定期的に返す事で、1番信用が生まれます。
もともと借金のない人よりも、借りたお金をコツコツ毎月返す人の方が、銀行は信用するのです。
定期預金でコツコツお金を入れている人も信用できます。
100万円を一度に入れるよりも、100万円を100回に分けて入れる方が、銀行の信用度は上です。
「定期的にコツコツ」が信用を生むのです。
稼ぐために能力を身につけようとするのは、間違いです。
「MBA(経営学修士)を取った。能力を身につけたので稼げるはずだ」と頑張っても、それほど稼ぎにならない現実が待っています。
社会には、能力がある人・能力がない人・使いやすい人・使いにくい人がいます。
全ての人は、使いにくくて能力がない状態から始まります。
やがて目指すのは、使いやすくて能力がある人です。
そうなれば一流です。
面接をすると、大体2人が残ります。
1人は、能力はあるけれど使いにくい人です。
もう1人は、能力はないけれども使いやすい人です。
雇うのは、迷わず「能力はなくても使いやすい人」です。
使っているうちに、その人の経験値が上がり、勉強するので能力がついてきます。
どんなに能力があっても使いにくい人は誰からも雇われません。
使いにくい人は、具体的に言うと「話しにくい人」です。
これは、コミュニケーションがどれだけとれるかで判断されます。
能力はあるのにコミュニケーション能力が落ちると高飛車で横柄に見られます。
能力を上げるより、話しやすい人になる事です。
能力があっても使いにくい人は、稼げないという事です。
自分の生涯所得を増やしていこうと考えた時に、「とりあえず能力だ」と思うのは間違いなのです。