お金持ちになる方法は、1つしかありません。
小作から地主になる事です。
小作では、どんなに働いてもお金持ちにはなれないのです。
「お金持ち」は、20世紀以降で考えると「株を持っている人」という感じがします。
人類の歴史の中では、「お金持ち」は貴族です。
貴族は、昔は「領主」と言われていました。
「領主」は、言い方を変えると「地主」です。
人間の生き方は、小作から地主しかないのです。
小作は、どれだけ働いても、取られてしまうので限界があります。
地主は、どんどん稼げます。
皆が働いている間に勉強できるので、ますます伸びていくのです。
全ての人は、小作から始まります。
小作から地主になる方法は、自分で荒地を田んぼに開拓する事です。
それができれば、その土地は自分のものになります。
荒地を田んぼに開拓する事は、今でいう「勉強」にあたります。
「勉強はめんどくさい」というのは当たり前です。
めんどくさくて誰もしないから、勉強した者だけがその分野の地主になれたのです。
今は勉強した人間が地主になっていける時代です。
人類の歴史上、今日に至るまでずっと、皆が開拓をしてきたのです。
持って生まれてお金持ちだった人は、1人もいません。
初代は全て、荒地を開拓したからお金持ちになったのです。
お金持ちになったからといって、息子もお金持ちになれる訳ではありません。
例えば、フランシスコ・ザビエル(1506~1552)は、貴族の息子です。
お父さんが戦争で負けて没落しました。
急に貧乏になったのです。
そのから伸し上がる方法は、
①貴族の兵士になり、手柄を立てる
②勉強して、お坊さんになる
の2つだけです。
①は、命を落とす覚悟がいります。
そこで、ザビエルは、勉強してお坊さんになる道を選んだのです。
ヨーロッパのお金持ちは、貴族と僧侶の2種類しかありません。
勇気で勝負するなら、貴族です。
勉強で勝負するなら、お坊さんです。
ザビエルはお坊さんになりましたが、自分のしたい事をなかなかできる機会がなく、アジアで布教する事にチャレンジしたわけです。
最初はインドに行きました。
そこから日本まで来たのです。
ザビエルも、荒地を開拓して聖人の僧侶の地位についたのです。
勉強すれば地主にもなれますが、地主になった後に勉強しなければ落ちぶれます。
耕しやすい土地とは、誰かが先に開拓しているので残っていません。
荒地であればあるほど、皆が手を付けないからいいのです。
そこを開拓すれば自分の土地が手に入ります。
開拓より、小作をしている方が楽です。
ただし、楽な方を選んでいると、永遠にお金持ちにはなれないのです。