「お金があれば、もっと余裕が生まれて、いい人になれるのに」というのは、二流の考え方です。
お金は拡大鏡です。
その人のいいところは更によくして、悪いところは更に悪くするのです。
もともと欠点を持っている人がお金を持つと、その欠点はもっとひどくなります。
欠点が治る事はありません。
「お金を持っていると、人間はダメになる」という思い込みも間違いです。
いい人は、お金がツールになって、もっと繁栄するのです。
例えば、スマホが出てきて、誰もが感じが悪くなったわけではありません。
もともと感じが良かった人は、スマホでもっと感じのいい人になります。
感じの悪い要素を持っていた人は、もっと感じが悪くなるのです。
もともと余裕のある人は、スマホがあるおかげで、相手からの返事が遅くなっても、きっと返事をしてくれると安心しています。
もともと余裕のない人は、スマホがあるせいで、「どうして、すぐ返事をくれないの」と不安になるのです。
スマホ自体の問題ではないのです。
お金もそれと同じです。
もともと余裕がない人がお金を持つと、お金に振り回されて、ますます余裕がなくなります。
例えば、思わぬお金が入ってきた時に、余裕のある人は、ますます余裕が生まれます。
ますます、人に優しく出来るようになります。
余裕のない人は、思わぬお金が入ったら、誰かにとられないか、疑心暗鬼になります。
自分が優しくされても、お金目当てで自分に優しくしているのではないか、と怪しんでしまいます。
例えば、センスのある人は、お金が入ったら、センスの勉強代に使って、ますますセンスが磨かれます。
センスの悪い人は、お金が入ったら、センスの悪い服を買って、ますますセンスの悪さをさらけ出してしまいます。
いい人がお金を持つと、もっといい人になるのです。