人間関係において大切な事は、特定の個人と深すぎる繋がりを持たないようにする、という事です。
それなりの距離感を保つ事を意識するという事です。
1人の人間との関係があまりにも深いと、相手の汚い部分、嫌いな部分がどうしても目についてしまいます。
綺麗なものは、遠くにあるから綺麗なのです。
また、関係が深すぎると利害関係も複雑になります。
深すぎる関係性は、例えば同じ船に乗っていると例える事ができます。
船が沈没しかけたら、どうなるでしょうか?
誰だって自分の命が1番大切で、あなたを押しのけてでも我先に脱出しようとすると思います。
逆に、過度な距離感を保てている場合、すなわちお互い別の船に乗っている状態ならどうでしょうか?
なんの躊躇もなく、相手に救いの手を差し伸べる事ができると思います。
人生の窮地に陥った時、頼れるのは適度にゆるく浅い関係だったりします。
同じ志を持っていて尊敬できる人たちと、年に何回かしか会わない、しかし合う時は有意義で暑い話の出来る、そういった人間関係を沢山持つ事をお勧めします。
その方が利害関係の不一致が生まれにくいですし、自分の動きを抑圧するしがらみが生まれる事も無くなります。
何より、相手の悪い部分が見えてこないから、ずっと相手を好きでいられます。
勘違いしない欲しいのが、私は人間は大好きです。
ですが、それと同時にすべての人間は自分の幸せを最優先で生きるべきだとも思っています。
自分の幸せを第一にすれば、利害の不一致が避けられない時もあると思います。
だからこそ、適度な距離感を持つ事で、互いをずっと好きでいられる状態が保たれると考えています。
深い、本当に深い人間関係は家族は親友が数人いれば十分なのです。