感情労働

 

自分の感情とは違う表現をする事を「感情労働」と呼びますが、これは自分が思っている以上に精神的なストレスと抱える原因となります。

 

楽しくもないのに、周りに合わせて楽しそうにする。

 

疲れて人と話す気分ではないのに、明るく振る舞わないといけない。

 

恋人に振られた、離婚した、親がなくなったなど、辛い事があったばかりなのに、笑顔で接客・・・。

 

仕事であればやむをえないでしょうし、1人だけブスっとするわけにもいかない場合もあると思います。

 

また、安易に表情に出すと、色々問題が起こる場合もあります。

 

しかし、やはり限度というものがあります。

 

特にいい人ほど、常に周りに気を遣い、愛想笑いをして、家を帰ってから疲れが出る傾向があります。

 

「人と会うと疲れる」という人は、やはりそれなりに緊張を感じ、神経をすり減らしながら人と接しているという事ですから、無理は禁物です。

 

そこで、そういう人は、「人と会う人まったく合わない日」を明確に区切るスケジューリングをしてみるのはいかがでしょうか?

 

新しい人と会うと精神が高ぶりますから、その緊張状態のまま色々な人との面会や面談をこなす。

 

そして次の日は、オフィスにこもってデスクワークなどクールダウンにあてる、という感じです。

 

もちろん、仕事の性質もあってそう簡単にはできない人もいるとは思いますが、疲労を蓄積させない1つの方法です。

 

もう1つ、愛想笑いで疲れない方法は、意識してつくらなくても笑顔でいられる人物になる事です。

 

そんなの難しいと感じる人は、お勧めしたい簡単な方法が2つあります。

 

1つ目は、相手に感謝の気持ちを持つ事です。

 

「ありがとう」の気持ちを持って接すれば、自然と笑顔になるからです。

 

例えば八百屋さんで買い物をしていて「お姉さんべっぴんだから1個おまけしとくね」と言われたら、つい笑顔で「ありがとう」と返してしまうと思います。

 

これはおまけをゲットできた嬉しさよりも、自分を大事に扱ってくれた相手の気遣いに感謝して笑顔になるのです。

 

2つ目は、一緒に居る時間に対して抱く幸福を、相手と分かち合う姿勢でいる事です。

 

例えば恋人同士なら、カフェで黙っていても、自然に笑みがこぼれます。

 

それと同じく、自分は楽しいし嬉しい、だからあなたにもこの楽しさを伝えたいと思えば、やはり無理なく笑顔で接する事ができます。

 

そうやって、自分から自然な笑顔を出せば、相手も笑顔で返してくれます。

 

もちろん、疲れる事もありません。

 

それでも、そんな気持ちにならないのだとしたら、それは、つき合うべき相手ではないか、その職業が向いていないのかも知れません。

 

あるいは、自分の中に、不幸だとかツイてないといった不満が渦巻いているだけなのかもしれません。

 

前者なら人間関係や職場といった環境を変える事ができますが、後者の場合、自分を卑下する思考習慣を変革する必要があるのです。

 

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