いい人は、「ずるい異性」にひっかかりやすい傾向があります。
DV男や、結婚詐欺、嫉妬心の強い粘着質な異性、浮気癖や浪費癖のある異性を引き寄せる事がよくあります。
それにはどのような背景があるのでしょうか?
「いい人」は、あらゆる価値の源泉が自分の外にあり、他人に認められる事でしか自分の価値を認識できません。
だから嫌われたくない、好かれたい。
相手がどんなにずるい人間であっても、認められたい、必要とされたい。
利用されていても、自分を必要とする人の存在を失いたくない。
自分がないので、言い寄られると好きになります。
言い寄られるという事は、相手が自分の事を価値があると認めてくれているという事であり、それに舞い上がるのです。
この人は何の目的で自分に近付いてきたのか、どんな人間性なのかといった事を、疑ったり考えたりという事に思考が及びません。
彼ら彼女らは、言い寄られると、「こんな素敵な人はいない」と思い込んでしまうのです。
自分の価値を認めたいがゆえに、「この人は自分がいないとダメなのだ」と思い込む事で安心しようとするのです。
もちろん全員がそういうわけではありませんが、こうした心理的な背景はよく見られます。
また、不倫に陥りやすいのもこういうタイプです。
愛情飢餓感の強さが、相手の目的や嘘を見抜く目を曇らせるからです。
自分に好意を持っている=自分を必要としてくれているその相手は素晴らしいという判断になってしまい、愛情を注ぐ相手、身体の関係を持つ相手を選ぶ事に無分別で、極端な話、優しくされると誰でもいいのです。
そんな弱さをずるい相手に利用され、男をたぶらかしてきたような女の演技、ただやりたいだけのナンパ男のトークに、ホイホイとひっかかる。
「もうすぐ離婚するから」という相手の言葉を鵜呑みにし、気が付いたら何年も経って婚期を逃す。
そして最後は捨てられる、という話もよくある典型的なパターンです。
こうした状況を防ぐには、これもなかなか難しい事ではありますが、自分の意志をはっきり表明する事に尽きます。
嫌なものは嫌、駄目なものは駄目、二度目はない、こうしてほしい、やめてほしい、そういった感情を明確に伝える事です。
自分というものをしっかり持っている人には、ずるい目的を持つ人間を寄せ付けない雰囲気があります。
凛としているので近付けない、騙せない、利用できないと映るからです。
そしてこれは悲しい事でも何でもなく、むしろ人生の損失を避けられたという意味で、とても幸せな事なのです。