「自己責任」とは、文字通り自分の人生に責任を持つ事です。
他人を見下すとか社会的弱者を突き放す事ではなく、「自分で決める、その結果は受け入れる」という覚悟を持つ事です。
病気になっても、日頃の不摂生がたたったと受け止め、生活習慣を改善する。
食を失ったら、それは会社が求められるスキルを自分が磨いてこなかったか、あるいは自分の適性に合わないだけと捉え、研鑽し、気持ちを切り替えて就職活動をする。
ピンチが来たら、「これは何のチャンスだろう?」「これはどういう教訓を学べという事なんだろう?」「この試練を克服しろというお告げだ」と受け止める。
同時に、自己責任とは、他人や環境や社会の事象からのマイナスの影響を極力受けないように工夫する事でもあります。
他人に依存するのをやめれば、自ら何とかしようと考え対策を練る事に繋がるからです。
仮にマイナスの影響を受けたとしても、それを自力で修正・改善する意思に繋がるからです。
例えば、「上司が無能すぎてモチベーションが上がらない」と嘆く人がいます。
でも、他人に自分のモチベーションが左右されるのはつまらないと思いませんか?
「無能すぎる上司」のために、自分のやる気が損なわれるのは悔しくないでしょうか?
それに、他人が有能でないとやる気が出ないなんて、ずいぶんと守備範囲の狭いモチベーションしか持っていないと思いませんか?
彼らが無能だから、有能な自分がサポートすればいい。
駄目な指示ばかり出すなら、対案を提示してみる。
理解してもらえないから、どうすれば理解してもらえるか知恵を絞る。
それでも無理なら、自ら実際に成功事例をつくる。
成果を突き付ければ、周囲の考え方も変わるかもしれない。
それでもダメなら転職すればいい。
駄目な会社に居続ける事は人生の無駄遣いです。
そうやって自己責任を貫けば、自分のみに起こる様々な方面で予測し、想像し、備えようとするはずです。
仮に問題が起こっても、「どうすれば解決できるか」という発想で打ち手を考え、行動しようとするはずです。
他人のせいにする人は、そこまで考えないし想像もしないし備えもしない。
それで何か問題が起こったら自分の不幸を嘆くだけです。
こんな窮屈な人生はないと思います。
だから悩まない人間になり、幸福な人生を手に入れるには、「自己責任意識」が非常に重要だと考えています。