「自信」の意味

 

「自信が持てない」とか、「もっと自信が持てればうまくいくのに」と思った事はあるでしょうか?

 

特に自己肯定感が低い人ほどこのような発想に陥りやすいのですが、こういう人は「自信」そのものの意味を見直した方がすっきりすると思います。

 

自信とは、「持てるかどうか」という受動的で依存的な対象ではなく、「持つかどうか」というもっと能動的で主体的な対象である、という意味です。

 

ただし自身には、幼少期に保護者からの適切な教育によって育まれた「自己肯定感や自尊心」にもとづく要素も大きいため、そうでない教育環境にあった場合、「自信を持て」などと言われてもなかなか難しいものがあります。

 

例えば虐待されて育ったとか、「お前は馬鹿だ」「何でこんな事もできないんだ」「ダメな奴だ」「どうせ失敗するんだからやめとけ」「お前には無理」などと否定され、押さえつけられて育てば、どんな事でも自信など持てないと思います。

 

そこで後天的に自信を取り戻すためには、能動的に成功体験・達成体験を積む事です。

 

人は過去の経験から、うまく出来た事、できなかった事、それによって感じた達成感や挫折感などを蓄積していく中で、「これはできそう」「これは無理そう」「ちょっと頑張ればいけるかも」という判断軸ができてきます。

 

しかし、その判断軸が育っていないと、何に対しても臆病になってしまうのですが、結局、未知の事や慣れていないものに対峙する経験のなさから来るものです。

 

初めての事に挑戦して克服した経験が少ないから、余計不安になる。

 

だから、小さくても良いので、上達するとか、やり遂げるとか、「自分もまあまあやるじゃん」「やり切ったぞ」と思えるような成功体験を積み上げる事です。

 

もう1つ自信を持つのを妨げる要因は、うまくいかなかった事に対する傷つきやすさです。

 

傷つきやすいと、「失敗して笑われたりショックを受けたりして傷つくのが怖い」→「だったら最初からやらない方がいい」→「経験を積めない」→「ますます挑戦が怖くなっていく」というスパイラルに陥ってしまいます。

 

しかし、この状態のままでは、どんな潜在能力を持っていても発揮できないまま人生を終える事になりかねません。

 

仮に飛び込んで失敗して傷ついても、そこから立ち直る事で耐性ができていくのです。

 

「失敗しても大丈夫、なんとかなる、別に死ぬ事ではない、だからやってみよう」という自信になる。

 

だからこれもやはり、小さな事でもいいので乗り越えていく経験を重ねる事が大切なのです。

 

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