目の前の事に打ち込む

 

今の会社が嫌なら転職しろと言われても、「自分は何をしたいのかがわからない」「やりたい事がない」と嘆く人がいます。

 

そういう人は、子供の頃から欲求、興味関心、好奇心を抑え込んで生きてきた可能性があります。

 

特に受験に向けて幼少期から一生懸命勉強だけに打ち込んできた人は、自分の奥底にある心の声が聞こえなくなっている可能性があります。

 

とはいえ幼少期を嘆いてもどうしようもないので、すぐにできる対策を1つ紹介します。

 

それは「目の前の仕事に打ち込む事」です。

 

そんな単純な事でと思うかも知れませんが、かなり重要な事です。

 

必死になって何かに打ち込んでいると、不思議と次の目標や次の出会いが見えてくるからです。

 

就職(転職)活動でも、やりたい事がわからないので、会社が選べない、就職活動にモチベーションが湧かない人は、とりあえず直感で「ここならまあいいか」「自分にもやれそう」という会社を選び、受かったところに入社してそこの仕事に専念する。

 

すると、自分は「これができる・できない」「これはやりがいがある・つまらない」「これは得意・不得意」といった事がわかってきます。

 

それがわかれば「次は何をすべきか」、例えばその会社で昇進するか、現場にとどまるか、配置転換を申し出るか、転職した方がいいかなどが見えてきます。

 

それでも、「やりたい事」が見つからない人に、更に3つの処方箋を提案します。

 

まず1つ目の「行動量を増やす」事です。

 

「やりたい事がない」という人に限って経験値がなく、新しい挑戦を避けてきている傾向があります。

 

行動が足りておらず、自分の得意不得意も世の中の職業も知らないのです。

 

何が面白いか、面白くないか、あるいは自分に適性があるかないかは、実際にやってみなければわかりません。

 

仕事でも趣味でも、やってみて初めて「あ、俺こういうの好きかも」「これ私に向いているかも」という感覚が得られます。

 

だから、ちょっとでも興味を持ったらやってみて下さい。

 

仮に興味が無くても、人に誘われたらちょっと乗ってみる。

 

未知の事に取り組んでみる事です。

 

次に「心の引っ掛かりを日常的に意識する」事です。

 

日常の中で、「自分はこういう事がやりたいのかなあ」「こういうのも面白そうだなあ」と意識を向け、ちょっとした心の引っ掛かりに敏感になっておくのです。

 

それを積み重ねていくと、「そうか、自分はこれがやりたかったんだ」と意識が強くなる日がやってきます。

 

それがいつ来るのかは誰にもわからないし、人によって違います。

 

でも意識し続けていれば、いつかは来るかもしれない。

 

もちろん、来ないかもしれませんが、逆に意識していなければ、永遠に来ない可能性の方が高いと思います。

 

その前提の上で、「機が熟すのを待つ」事です。

 

例えば起業にしても、とにかく起業する事が目的で焦って初めても、たいてい失敗します。

 

たいして興味もないフランチャイズに加盟して、売上が上がらないとモチベーションが下がって撤退という事になり兼ねない。

 

「これをやりたい」という熱意が沸点に達しないと、ちょっとした壁でも挫折してしまいます。

 

だから「いろいろ調べていろいろやってるんだけどまだ見えない」という人は、まだ機が熟していないのだと割り切り、その時が来るのを待つ事です。

 

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