1人で自分と対話する「内省」の時間が必要です。
内省とは、いったいどういうものなのでしょうか?
同じ会社に勤めていても、「仕事が楽しい」と感じる人もいれば、「つまらない」と辞めていく人もいます。
同じ日本に生きていても、「幸せだ」と感じる人もいれば、「不幸だ」と感じる人もいます。
あらゆる事に当てはまるのですが、客観的な「楽しい」「つまらない」「幸せ」「不幸」という状態があるわけではなく、その状態を「自分がどう受け止めるか」によって変わります。
それを前向きな受け止め方に変えるには、自分から離れたところから、自分の心の動きをあるがままに見つめる事ができる、もう1人の自分を育む事です。
それができるのが内省です。
内省を繰り返していると、自分の深層から声がより早く返ってくるようになります。
そして自分の深層の声を上手に聞く事ができるようになると、迷っている事にも直感的に自分の意に沿った判断ができるようになります。
また、過去の出来事や経験を振り返って観察し、それを履歴として整理しておく事によって、自分の身の回りで起こる事はある程度予測できるようになります。
いわゆる「想定の範囲内」にする事ができるのです。
そういう積み重ねがあれば、自分がやろうとしている事に対してどのような事態が発生するか、どのように対処するかをあらかじめ想像できるので、心の安定や余裕にもつながります。
さまざまな刺激や変化、日々の忙しさの中でも、常に自分の位置を把握し、どう振る舞うべきかが分かるので、自分の人生を生きている実感、幸福を実感できるようになる。
更に自分の使命、果たすべき役割、貫くべき仕事やその方向性が見えるようになると、セルフプロデュース感というか、自分の人生を自分で導き出している「握っている感」が得られるようになります。