自分の人生の主導権

 

1人の時間が事の怖さは、危険を察知する能力も低下させてしまう事です。

 

その顕著な例が過労死です。

 

過労死は嘘の1つの結果とも言われますが、自分との対話ができていないために自分を失っている状況です。

 

忙し過ぎて、自分の置かれた状況や、不安・苦しさといったものと素直に向き合う事ができず、「休む」「辞める」という選択肢が見えなくなっているのです。

 

朝7時から夜中の0時まで毎日働いていれば、内省の時間がとれるはずもありません。

 

それでは命の危険すら見過ごしてしまうでしょう。

 

だから、どんなに忙しくても、自分1人の時間を確保する。

 

仮に多忙な職場・職種だとしても、内省の時間を確保する事の重要性を知った上で、働き方を選ぶ事です。

 

内省によって自分の感情をそのまま受け止め、「辛いな」「もう限界だ」という思いを自分にぶつけると、自分の奥底から「そうか、自分は辛いんだ」「そうか、もう限界なんだな」という優しい声が返ってきます。

 

そんな時、「いや、そんな弱音を吐いちゃだめだ」というかりそめの自分の「あるべき論」が反論してくる事もあると思います。

 

それでもじっと耳を澄ましていると、もっと奥底の自分から「自分を否定する事なんてないよ。弱音を吐く自分も自分なんだから」という声が返ってきます。

 

自分に素直になれば、無理している事も分かるし、我慢が限界に近付いている事も分かります。

 

そしてその無理や我慢が、自分にとってどういう意味を持つかもわかる。

 

すると、そのまま続けるべきか、ちょっとペースダウンすべきかの判断ができるようになります。

 

1人内省する時間を持つ事によって、自分のセンサーを鋭敏にさせる。

 

そうすれば自分に起こった出来事や自分が置かれている状況に対し、「これは良い」「これは何か変だ」と素直に反応する事ができるのです。

 

孤独は、自分の人生の主導権を取り戻す大切な時間なのです。

 

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