気にしても意味ない

 

今、あなたが不安に思っている事は何でしょうか?

 

お金、仕事、結婚や出産、老後の生活設計、あるいは来週の商談や結婚式のスピーチかも知れません。

 

しかし、その多くは気にしても意味がないものです。

 

まだ起こっていない未来の事であり、どうなるかはわからないからです。

 

起こっていない事にただ思い悩む事はただの妄想。

 

時間と気力が奪われるだけで、前向きな力は生まれません。

 

不安を払拭できるのは、解決のための具体的な行動だけです。

 

プレゼンがうまくできるかどうか不安でも、その不安を払拭するには、とにかく練習するしかありません。

 

資料をきちんと作り込み、質問されそうな項目を想定しておく。

 

同僚や上司の前で実際にデモプレゼンし、ダメ出しをしてもらう。

 

ビデオにとって自分の癖を修正する。

 

書類を見ないで笑顔で話せるように、注意を引きつける身振り手振りも含めて何度も練習する。

 

そうやって初めて不安が自信に変わります。

 

「これだけやったんだから」という、いい意味での割り切り感というか、納得感が得られるのです。

 

しかしもし、そうした具体的な対処法が思い浮かばないとしたら、その不安はまだ漠然としている証拠です。

 

単になんとなく不安に思っているだけで、自分で何を不安に思っているのか、実は正確には把握できていないという事です。

 

それでは解決方法も思い浮かばないので、不安が消える事もありません。

 

だからまず、その不安の正体を具体的に特定し、可視化させる事です。

 

例えば「老後の不安」とは、一体何か。

 

お金か、健康か、孤独なのか。

 

もし不安の正体がお金だったなら、年金事務所に問い合わせて年金支給額を試算し、自分が想定する生活水準に照らして不足額を計算する。

 

健康に対する不安なら、病気になりにくい食生活、生活習慣に切り替える。

 

ストレスがかかりすぎる環境を避ける。

 

老後の孤独であれば、子供をつくる、趣味の仲間をつくるなど、1人きりにならない方法を考えておく。

 

そうやって、具体的な行動に落とし込む道筋をつけると、不安は「課題」に変わります。

 

後は、その課題を解決する打ち手を考え、1つ1つ実行していく事で、不安はなくならないまでも、薄れていくはずです。

 

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