社会には多様な仕事があり、色々な人がいます。
立場が違えば、ものの味方や考え方も大きく違ってきます。
他業界の人と知り合い、「どんな仕事の進め方をしているか」「どんなやりがいがあるのか」「どんな問題を抱えているのか」を質問してみて下さい。
他業界の人とつき合う時のコツは、「知ったかぶりをしない」という事です。
知らない言葉が出てきたら、恥ずかしがらずに「それってなんですか?」と聞く。
自分の常識と違うなと思ったら、すかさず「なぜ?」を繰り返す。
そうする事で、人と会っている時間が学びの時間に変わります。
フランチャイズビジネスで成長を続けるG-7ホールディングスの会長、木下守さんは、とにかく「人に会いに行く」事でビジネスを切り開いてきた方です。
新聞や雑誌を見ていて、「面白い人だな」と思ったら、すぐに電話をかけて会いに行くそうです。
「あなたに興味がある」と主体的に行動する事で、そこからビジネスを広げていくのです。
まして今は、SNSで誰とでも繋がれる時代です。
ちゃんと自己紹介をし、自分の思いを伝える事ができる人は、チャンスが無限に広がっています。
「会社内だけ」「同じ業界の人だけ」という浪費的な人間関係は卒業し、リターンを生む投資家的な人間関係を築いていきましょう。
「人脈が広い」「コネがある」という言葉は強みとして使われます。
そのような「人的資産」は特別な人にしかないと思われるかもしれませんが、そんな事はありません。
大学や高校の同級生は何人いますか?
もっと遡って、中学校や小学校の同級生まで含めると何人ですか?
きっと膨大な人数になるはずです。
今、思い浮かべた同級生は皆、あなたの「資産」なのです。
共通点が1つある事で、人と人との距離はぐっと縮まります。
大人になってからも、「出身地が同じ」「最寄り駅が同じ」という共通点が見つかると、一気に距離が縮まります。
それは「地縁」という貴重な人的資産なのです。
ただ、人的資産はメンテナンスをしなければ、価値を失ってしまいます。
この資産をもと活用してみて下さい。
いわゆる「地縁」を再評価するのです。
フェイスブックなどのSNSで、人的資産はストックしておきましょう。
積極的に「いいね」を押したり、コメントを残すようにして下さい。
ただ、SNS疲れという言葉もあるように、義務的にやると疲れてしまいます。
あくまで、「本当にいいねと思ったときだけ」と、気楽につき合うようにするのがお勧めです。
さらに、「地縁」だけでなく、「血縁」にも目を向けてみて下さい。
生まれた故郷をベースにした親戚ネットワークです。
叔父さんや叔母さん、従兄弟など、あなたのバックグラウンドに存在する親戚との関係は、希薄になっていませんか?
彼らもまた、あなたの強力な味方やアドバイザーになり得る人達です。
盆と正月にしか会ってなかった親戚とも、あらためてお互いの仕事や専門分野について話し合ってみて下さい。
親戚同士という信頼関係のベースがある事は、とても大きな資産です。
あなたは特に努力をしなくても、すでに「地縁」と「血縁」という豊かな人脈を持っています。
当たり前と思って見過ごすのでなく、あらためて資産として評価する事から始めてみて下さい。