諦めるべき事と諦めてはいけない事を峻別する「賢さ」とは何でしょうか?
1つの考え方として、未来がより明るくなる可能性があるかどうかで判断する事が挙げられます。
努力して続けた先に明るい未来が開ける確信が持てるか。
確信とまではいかなくても、少なくともその可能性が高まると信じられるかどうか。
もし「どう考えてもこれは消耗戦だ」「ジリ貧だ」という展開しか描けないなら、当然その努力は楽しくないし苦痛です。
その場合は「諦めた方がいい」という合図だと捉えて間違いないと思います。
例えば、「諦める」事と「投げ出す」事は違うというのはお分かりいただけると思います。
投げ出す事は単に自暴自棄、思考停止による責任放棄ですが、諦める事は優先順位に基づいて見切りを付ける事です。
諦めると客観的になれますが、諦めないと冷静さを失いやすいのです。
恋愛でも、別れた相手への思いを引きずっていると、すぐそばに素敵な異性が現れても気付く事ができません。
過去に相手に縛られて周囲が見えなくなっているからです。
これは既婚者に恋をする人も同じで、目の前の不倫相手に執着しているから、身近に素敵な人がいても目に入らない。
しかし、諦めると視野が広がります。
今まで気付かなかった状況や変化を客観的に捉えるようになり、新しい出会いに恵まれやすくなります。
諦めない事は自分を縛る枷になる一方、諦める事は自分を自由にしてくれます。
もちろん未練が残る事もあると思います。
そんな未練を断ち切るには「いい勉強になった、これを次に活かそう」と割り切る姿勢を持つ事です。
つまり、諦めるとは「学習する」事でもあると言えます。