不満の伝え方

 

自己肯定感が低い人は、争いを恐れて相手に不満を伝える事を恐れますが、それでは疲れるし、不満は解消されるどころか蓄積していくだけです。

 

蓄積させて何かのきっかけでプチンと糸が切れて爆発させると、相手をののしる言葉になりかねません。

 

その爆発が人間関係を破壊させる可能性もあります。

 

相手はなぜあなたが怒っているのか理解できないのに、いきなりまくし立てられたら頭にきて、あなたの言う事を受け入れる余裕も失うと思います。

 

例えば「生意気だ」「愚かだ」などと相手を侮蔑する言葉です。

 

相手の事を「お前は生意気だ」と言ったところで、相手はどうしようもない。

 

何がどう生意気で、何をどうすれば生意気でなくなるのか、相手にはそのレベル感を測りようがない。

 

まったく問題解決にならないわけです。

 

そのためにも、不満を感じたら溜め込まないで、その場を伝える事です。

 

小さな不満も、我慢するのがよくない事で、感じた時に不満を伝える事です。

 

怒りが蓄積する前ならまだ心に余裕がありますから、例えば自分は相手のこういうところが不満だ、なぜならこういう理由だ。

 

それはお互いの関係にとって良くない事だから、こうしてもらえると嬉しい、など優しい言葉で表現する事もできるはずです。

 

当然ながら、両方に言い分はあるはずです。

 

怒りや不満とは感情の産物なので、どっちが正しくどっちが間違い、あるいはどっちが良くてどっちが悪いという事ではなく、解釈や感じ方の違いに過ぎません。

 

それをキーっと感情的になるから余計なトラブルになるわけです。

 

感情ではなく、論理的に伝えるのです。

 

相手の態度が気にならないから文句を言う、不満だから相手の言動を責める、という事ではなく、自分が傷ついている事、不満に感じている事を伝えるようにする。

 

そして、相手の感情に配慮して納得してもらえるように話す事が大切です。

 

特に大事な関係、例えば恋人や夫婦、家族や親友などとは、仮に荒い言葉遣いになって喧嘩に至ったとしても、お互いの感情を共有し、好き嫌いや価値観の違いを共有し、それを乗り越える事で関係が深まるものです。

 

タイトルとURLをコピーしました