仕事と勉強の共通点

 

仕事と勉強の共通点は、初歩と基礎が大切である事です。

 

勉強の初歩とは、教科書の内容をマスターする事で、基礎とは、教科書ワークの問題がスラスラ解けるようになる事です。

 

これら初歩と基礎が盤石でなければ、その先の勉強は意味を成さないのです。

 

なぜなら勉強とは積み重ねであり、初歩と基礎が完璧にマスターできていなければ、応用問題は永遠に解けないからです。

 

応用問題の解答・解説を読んでも、初歩と基礎があやふやなままでは理解できないのです。

 

初歩と基礎が盤石な場合に限り、応用問題の解答・解説を読めば何とか理解できるのです。

 

基礎問題の解答・解説を何度も読み込み、自由自在に解答できる状態になって初めて、ようやく応用問題が自力で解けるようになるのです。

 

勉強の例だと誰でもすぐに分かると思いますが、これが仕事となった途端、多くの人がフィーリングだとか、クリエイティビティという言葉に逃げ始めます。

 

初歩と基礎が疎かな人の発するフィーリングやクリエイティビティなどの言葉は、素人の浅はかな知ったかぶり以外の何物でもないのです。

 

仕事における基礎とは、業種業界によって違いはあると思いますが、プロとして当然知っているべき「型」のようなものです。

 

いつまでも型にとらわれていてはいけませんが、型を習得していない人はプロからは相手にされません。

 

例えば経営コンサルタントの仕事なら、企業の財務諸表がスラスラと読めたり、自分の専門とする業界の粗利率を即答できたりするのが初歩です。

 

そしてその業界の売上や利益率をアップさせる典型的な戦略と戦術を、1分以内に10個ほど列挙できるのが基礎という事になります。

 

以上に紹介したような初歩と基礎が骨の髄まで染み込んでいない部下を、上司は恥ずかしくて顧問先に同行させる事なんてできません。

 

ちなみにそれら初歩と基礎がいくら完璧だったとしても、顧問先のMBAホルダーからは「そのくらいは当たり前」と一笑に付されると思います。

 

しかし初歩と基礎が盤石であれば、経験を重ねるうちに、相手に屈する事無く、なんとかやりあえる知的体力を獲得していけるはずです。

 

探偵小説を思い出してもらいたいのですが、大抵の場合、難問を解決する突破口は、主人公が初歩と基板に立ち返る場面で出現します。

 

長い間未解決だった難事件が、誰も気に留めなかった子どもの素朴な証言に気づいた途端、一気に解決されてしまうようにです。

 

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