継続は大事です。
ですが、実はそれと同じくらい大事な事が「やめる力」です。
例えば、興味を持って始めてみた仕事でも、実際にやってみたら全然自分に向いていなくて、成果も出せないし、モチベーションが保てないという事があると思います。
そういう時は「でも自分が選んだ道だから」「苦労しているのは皆同じ」という思いはさっさと捨てて、さっさと方向転換した方がいいケースも多々あるのです。
決断が早ければ早いほど貴重な時間を無駄にしなくて済みます。
もちろん、どんな仕事でも絶対に退屈だったり苦痛に感じらりする部分があるはずです。
「何をやっても楽しさしか感じない!最高」なんて仕事は残念ながらありません。
なので、ちょっと退屈だからといってすぐやめてしまうのはお勧めしません。
ここで基準にするといいのは「楽しさと苦しさの比率」です。
主観的なものになってしまいますが、仕事をしていて感じるこの比率が「楽しさ:苦しさ=6:4」だったらその仕事はやり続けた方が良いと思います。
でも、苦しさが5割以上なんだったら、その仕事をやめてみるのも1つの手だと思います。
せっかく頑張っても、苦しさが楽しさを上回っていたら意味がありません。
ギャンブルに10万円投資して、勝ったり負けたりを繰り返しながら9万円が手元に残るようなものです。
トータルで見ると完全に負けているのです。
「やめる」というのは、実は「頑張る」より難しいのです。
自分が過去に下した決断が間違っていたと認める事にほかならないからです。
世間体も気になるはずです。
ですが、そんな事を気にする必要はありません。
こればかりはやってみないと分からないんだから、何も後ろめたさを感じる必要はないのです。
それに、やってみて初めて合わないと分かったのだから、それはそれで自分の特性を1つ学べたわけだから立派な収穫です。
「石の上にも三年」という言葉もありますが、変化の速い今の時代にはそぐわない言葉です。
あなたを縛って可能性を奪う呪いの言葉になりかねません。
向いてない事、苦しい事を手放さないと、むいている事、楽しい事を掴み取るための手が空かないのです。