人の不幸は、「比較する事」から始まっているのではないでしょうか?
「あの人に比べた私は・・・」「平均的な家と比べてうちは・・・」と、人と比べる事で、自分で自分を不幸にしてしまうのです。
そんな時は、大抵、「自分にないもの」と「人にあるもの」を比べているものです。
最初から負ける戦いをしているのですから、みじめな気持ちになるのは当然です。
「人にはないけど自分にはあるもの」が沢山あるのに、そこは見えなくなってしまうのです。
とはいえ、人間には、人と比べて自分を確認する本能があるようです。
比較は振り回されるためのものではありません。
やる気や成長のために‘‘利用”するものです。
「全国トップテンの営業成績を取ろう」「あの人みたいに頑張ろう」とエネルギーをもらえるなら、人と比べる意味があります。
容易に人と比べず、「自分にあるもの」に目を向ければ、人は幸せになり、輝けるのです。
私たち日本人は生きていくために、相手の「良くないところ」に目を向けてしまう傾向があるようです。
「あの人は~だ」「あの人は~してくれない」というようにです。
「自分を脅かすもの」には心のセンサーが感度よく働くのです。
でも、生きていくためには、相手の「良いとこどり」で十分です。
「こんな事を教えてくれた」「あの人はあの人の良いところがある」とです。
自分にとって「都合の良い事」だけ受け止めて、後は手放す・・・。
そんな習慣ができれば、マイナスの感情も無くなり、自分の行きたい方向に進んでいけるのです。
同僚や家族など「ここがいや」「変わってほしい」と思う人はいくらでもいますが、そこに目を向けてもつかれるだけです。
‘‘相手”がどんな人であろうと良い関係を保つ方法があります。
「‘‘自分”にとって必要な事」「‘‘自分”にとって都合の良い事」に心のセンサーを働かせばいいのです。