イライラしたくないのに、イライラしてしまう・・・という事があります。
私達は、心の中に‘‘感情”という馬を飼っているようなものなのです。
この馬はとても怖がりで、「そんなのやだー」という事があると、急に暴走したり、前に進まなくなったりして、私達を振り回すようになります。
感情的な人が、ご機嫌に過ごすためにするべき事は、‘‘もう1人の自分”を出現させて、感情という馬の御者になる事です。
「あ、イライラしてる」と気付いて、「イライラしても良い事ないよ」「そんなに大した事じゃないよ」と声をかけてあげるのです。
たったそれだけの事で肩の力が抜けて、イライラやクヨクヨが静まってきます。
多くの人は自分の心の状態をわかっていそうで、客観視できていないのではないでしょうか?
主観的な感情のままでは、いつまでも眉間にしわを寄せて過ごす事になります。
自分を客観視する事を、心理学では「メタ認知」と呼び、感情をコントロールする鍵と言われます。
この習慣ができると、とても楽に生きられるようになります。
人生でつまずいた時は「なかなかドラマティックな展開だわ」と楽観的に考える。
家族と喧嘩になりそうな時は「余計な言葉はやめようね」と冷静に判断する。
ストレスが溜まってきた時は「そろそろ気分転換しようよ」と早めに自分をケアする・・・という具合です。
「メタ認知」は、スポーツと同じで、やればやるほど上達します。
つまり、‘‘もう1人の自分”で見るほど、生き方がうまくなってくるのです。