私達は、1日6万5千語を超える言葉を頭で考えるそうです。
人は、「言葉」を使って考え、コミュニケーションをとる生き物です。
一流の人は、「言葉」の持つ力を知り、「ポジティブな言葉を口にすれば人生がプラスに向かい、ネガティブな言葉を口にすれば人生もマイナスに向かう」という法則を理解しているので、プラストークを心がけています。
「君ならできるよ」
「君のおかげで何とかなった、本当にありがとう!」
「君は運がいいから心配いらないよ」
こんなプラストークは、聞いている相手を元気にしてくれます。
そしてプラストークを口にする人の周りには人が集まってきます。
一方、不平、不満、愚痴、悪口、泣き言などのマイナストークばかり発する人の周りからは、人が去っていきます。
皆さんとその周りの人達がプラストークで会話できる環境があれば、沢山の感動のが生まれ、どんどん運が好転し始めるのです。
一流の人が絶対にしない、すべての悩みごとの原点と言っても過言ではない事。
それは「他人との比較」です。
競争社会の中で生きていくためには、誰かを目標にしたり、ベンチマークしたりする場合もありますが、闇雲に自分と他人を比べると、余計な悩みを抱え込む事になります。
もし、自分を誰かと比べて落ち込んでしまったら、相手の事はいったん忘れて、目の前の事に集中すればうまくいくようになります。
例えば、野球で前のバッターがホームランを打ったからといって、あなたまで大振りしたらフォームを崩して三振してしまいます。
ビジネスで、競合他社が値下げをしたからといって、一緒になって値下げをしたら不毛な価格競争に巻き込まれます。
試験中、周りの人たちが解答用紙に答えを書き込む鉛筆の音を気にし始めると、焦ってしまい、解ける問題も解けなくなってしまいます。
これらはすべて間違った比較による悲劇です。
野球をする時は、ボールに集中する。
ビジネスでは、お客様のニーズに集中する。
試験の時は、出題された問題に集中する。
そうやって、本来、集中すべき「目の前の事」に無心で取り組めば、おのずと結果はついてくるのです。
一流の人は、他者ではなく、「過去の自分」を比較対象にします。
競争する対象を外に求めるよりも、過去の自分を相手にした方が成長できるという事を知っているからです。
「あの人みたいにうまくできない」ではなく、「昨日の自分よりもうまくなった」と考えるほうが、モチベーションも上がるという事をしっかりと理解しているのだと思います。
自分ではどうにもできない他人をベンチマークするより、自分でコントロールできる自分自身を比較対象にしながら成長するのです。
そんな賢い生き方を選択して生きましょう。