才能という言葉を聞くと、「私には、努力するパワーがないから無理です」とため息混じりに言う人がいます。
彼らは、「努力しないと、才能は出てこない、自分にはやり遂げる根性がないから不可能だ」と考えているのです。
しかし、果たしてそれは真実でしょうか?
一生懸命やる人の方が才能を引き出しやすいのは確かです。
朝早くから夜遅くまで打ち込んでいる人の姿を見ると、分かります。
でも、本人はその事にあまりにものめり込んでいるので、自分が努力しているという感覚はないと思います。
ラーメンの新しい味を研究しているうちに徹夜してしまう人。
店が終わってから、カットの練習に熱中し過ぎて、終電を逃してしまう美容室の見習い店員。
ストーリーが天から降りてきているので、トイレに行く以外、1日16時間ぶっ続けで描き続ける漫画家。
彼らは、あまりにも熱中してそれをやっているので、「自分は努力をしている」という感覚がないはずです。
周りの人に指摘されて初めて、「自分が普通ではない」と気付きます。
それは、頑張ってやっているのではなく、ゾーンに入っているからなのです。
更に、才能が開花するかどうかは、パートナー次第です。
「あなたには才能がある」とパートナーに励まされ続けた人は、苦しい時に頑張ろうと思えると思います。
天才的な活動をした人には、陰で支える素晴らしいパートナーがいたという話を聞いた事があると思います。
エジソンの奥さんは、どれだけ遅く帰ってきても、どの日の進捗状況をニコニコしながら聞いてくれたそうです。
あなたが何かをやろうと思った時、たいてい最初はなかなか自信が持てません。
そういう時、自分よりも自分の才能を信じてくれる人がそばにいるのは、とても心強いものです。
「自分は、パートナーが応援してくれないから無理だ」と思った人もいると思います。
才能の面白いところは、必ずしもパートナーが応援してくれたから開くわけではない事です。
応援された方がもちろんやりやすいわけですが、才能を開花させた人を見ると、必ずしもそうなっていないケースが多くあります。
「天才には悪妻がつく」という言葉を聞いた事ありませんか?
彼らは、隣にいる奥さんに理解されないので、屈折したパワーを作品やビジネスに向けたりするのです。
あまり幸せとは言えないかもしれませんが、確実にこのパターンは存在します。
奥さん、旦那さんに理解されないまま、持っていき場のないネガティブなエネルギーを生涯芸術に捧げるという話は、アーティストの伝記によく出てきます。
リンカーンも、浪費家できまぐれな奥さんに振り回されながら、激動の政治家人生を送ったようです。
どちらのスタイルを選ぶかは、あなた次第なのです。