お金に強くなれた人とお金に弱いままの人の違いで、「『運』についてどう考えているか」というものがあります。
お金に強くなれた多くの人は、「自分は運がいい」と言っていました。
一方で、お金に弱いままの人は、「自分は運がない」と言っていました。
では、運がいい人は、本当に運が良くて、運がない人は本当に運がなかったのでしょうか?
実のところ、私は必ずしもそうではないと思っています。
運がいいと言っていた人は、「自分は運がいい」と思い込んでいる人だったのです。
そして、「運がない」と言っている人も、実際には決して不運なわけではなかったのに、「自分は運がない」と思い込んでいる人だったのです。
この両者を分けていたのは、意識の差でした。
実は、自分で決めていたのです。
運を引き寄せる事は簡単な事ではないかもしれませんが、運を味方につける事はできると思います。
それは、自分は運がいいと思う事です。
運がいいと思う人と運が良くないと思う人と、果たして運はどちらに行きたいと思うでしょうか?
お金を増やしていく時にも、「運がいい」と思って増やしていく人と、「運がない」と思って増やしていく人とでは、どちらにお金が増えていきそうでしょうか?
お金はどちらに近付こうとするでしょうか?
「自分は運がいい」と考える事によって、色々な物事をより良くとらえられます。
何かが起きた時、ポジティブに捉える事ができます。
このわずかな意識の差が、運を味方に付けられるかどうかを分けてしまうのです。
就いた仕事を好きになろうとするか?
好きな事を仕事にしようとするか?
意識の差は、知らず知らずのうちに、日常的なあらゆるものに影響を及ぼしていくと考えています。
例えば、私が日本でとても気になるのは、「仕事に満足している人が少ない」という事です。
これは、データにも現れています。
日本人は仕事に対する満足度が極めて低いのです。
更に、有給休暇も取れていないし、生産性も低い。
要するに、満足していない仕事で休みも取れずに仕事をしていると言えます。
これでは、とてもハッピーな構図とは思えません。
しかし、お金に強くなれた人は、このような発想はしていなかったのです。
仕事に関してとても満足しています。
それは、誰もがうらやむ仕事をしているからではありません。
違うのは、意識なのです。
つまり、お金に強い人は、就いた仕事を好きになろうし、お金に弱い人は、好きな事を仕事にしようとするのです。