「会社の方針が馬鹿げている」「会社がブラックだ」などと不満を訴える人がいます。
まず大前提として疑問を感じるのは「そんなに不満があるなら辞めればいいのに」という事です。
その会社で働き続けるにしても辞めるにしても、職業選択は個人の完全な自由です。
こんな事を言うと、「そんなに簡単な話ではないです。他に仕事がないから、我慢して働き続けるしかないんです」などと反論する人がいます。
しかし現実には条件を選ばなければ、仕事はどこにでもあります。
今の日本では、人材不足に悩む会社・業界は沢山あります。
そんなに会社のやり方や働き方に納得がいかないなら、とりあえず会社から離れて、当面はアルバイトなどでしのいだ方が、心身の健康を保つ上ではよほど好ましいと思います。
では、なぜ我慢しながら同じ会社で働き続けるのかというと、会社に対する不満と、他の条件、を天秤にかけて、前者にメリットがあると考えているからです。
要するに、「不満はあるけれど、辞めずに今のまま働いている方がマシ」という選択をしているのです。
「会社がブラックで辞めさせてもらえない」というのも、ただの幻想です。
雇用契約の内容にもよりますが、退職の引き留めをする事は、民法や労働基準法に抵触する恐れがあります。
一般的には最低2週間前までに退職届を配達証明郵便か内容証明郵便で会社に送達すればいいだけの話です。
職業選択の自由があたえられた現代日本において、誰かを特定の会社に縛る事はできません。
嫌ならやめればいいだけの事です。
「辞めさせてもらえない」などと騒ぐ必要などどこにもないのです。
「いきなり辞めたら無責任だと思われそう」というのも思い上がりで、そもそも自分がそこまで重要な人材ではないから不遇な扱いを受けているのかも知れません。
それに、誰かが抜けても業務を回せるのが「組織」というものなのです。