チャート時間軸を以下のように置き換えます。
月足=社長
週足=部長
日足=課長
4時間足=主任
1時間足=アルバイトリーダー
このように変換すると、わかりやすいかもしれません。
次に、チャート分析時の考え方を説明します。
・月足(社長)の判断で勝ちパターンプロジェクトを推進する
・週足(部長)の判断で勝ちパターンプロジェクトを推進する
・日足(課長)の判断で勝ちパターンプロジェクトを推進する
・4時間足(主任)の判断で勝ちパターンプロジェクトを推進する
ビジネスの世界では、自分の判断だけでプロジェクトを推し進めるようなことはしないと思います。
普通は、上司の意見も参考にするはずです。
トレードもビジネスである以上、同じです。
短期足で売買判断をした時には、直属の上司にも伺いを立てる必要があるのではないでしょうか。
例えば、4時間足チャート(主任)で判断しても、日足(課長)、週足(部長)に相談してみるというイメージです。
管理職(課長・日足チャート)以上は、それぞれの責任(リスク許容)において単独でプロジェクトを推進することが許可されていると言えるかもしれません。
4時間足チャート(主任)だけの単独の判断では立場的に弱いのです。
1時間足チャート(アルバイトリーダー)ではなおさらです。
デイトレードは1分足を見て、5分足も見て、15分足も見て、1時間足も見て、時には4時間足、日足も見る必要があります。
これはとても大変な作業です。
咄嗟の判断も必要で、瞬発力も問われます。
同時に、厳格な資金管理が必要なことはいうまでもありません。
一方で、スイングトレードは日足だけ、週足だけを見ていればトレードできてしまいます。
トレードにかける時間もデイトレードより短縮でき、トレードによる余計なストレスも軽減できると思います。
トレード時間も短縮されるので、シナリオを元に戦略を立てる時間にゆとりが生まれます。
何度もお伝えしていますが、心がけるのは、トレード時間を最小限にし、収益は最大化する恩恵を受けられるトレードをすることです。
次に、リスク許容(ロスカット経費)の考え方です。
・4時間足(主任)は日足(課長)以上のリスク(経費、責任)を負えない
・日足(課長)は週足(部長)以上のリスクを負えない
・週足(部長)は月足(社長)以上のリスクを負えない
このように、時間軸(役職・責任)によって経費が決まっているということです。
月足(社長)以上の足は年足(会長)でしょうか。
時間軸が長くなるにつれ責任重大になります。
例えば出張時に、一般社員が社長よりも経費を多く使うことはありません。
主任が優雅にタクシー、部長が満員電車で汗だくになって移動なんてことは有り得ません。
同様に、課長がグリーン車で社長が自由席も考えられませんし、主任がファーストクラスで社長がエコノミークラスなども普通はないはずです。
必要なことは時間軸(役職)に見合ったリスク許容を設定しておくことです。
リスク許容のルールを設定しておくと、新規エントリー時も増し玉時もリスクの取り方が明確になります。
ここが決まっていると、例えば、週足(部長)の「勝ちパターン1プロジェクト」で利益が出たら、「今度は4時間足(主任)のリスク許容で増し玉」というように、それぞれの時間軸(責任)でリスクを取ることができます。
次に、費用対効果についてです。
短い時間軸になればなるほど、時間を差し出して労働しているという色彩が強くなります。
アルバイトはその典型です。
反対に長い時間軸になればなるほど、費やす時間とは関係なく「結果」「業績」を求められるようになります。
短い時間軸におけるデイトレードは、時間を差し出してチャートに張り付き続ける時間労働です。
ところがトレードでは、差し出した時間に応じて利益を得られるとは限りません。
場合によっては、割の合わないバイトになる可能性もあります。
時間も経費(コスト)だという考え方は、ビジネスでもトレードでも同じです。