人は毎日、様々な出来事の中で喜怒哀楽を感じています。
時を忘れてしまうほど何かに夢中になれたり、嬉しい気持ちや楽しい気持ちを感じている時は、心がワクワクして、行動力も自然と高まっています。
一方で、ストレスが溜まってイライラしたり、落ち込んで元気が出ないといったように、悲しみや怒りを感じている時は、感情のコントロールが難しく、思わぬ行動をとってしまう事や、何もしたくないモードに入ってしまいます。
この様に、行動力と感情は切っても切れない関係にあると言えます。
私たちの日々の行動は感情ではなく、理性に従って生きていると感じますが、実際は思考と結び付いた感情や感覚に支配されている事がほとんどなのです。
まず大切な事は、人間は感情の生き物であるという事を受け入れる事です。
感情にはプラスとマイナスがありますが、必ずしも怒りや悲しみがマイナスに働くわけではありません。
「見返したい」
「今度こそ成果を出す」
こういったような怒りの感情は目標を達成する為の行動を促してくれます。
悲しみは、時に冷静な行動を促してくれます。
ただ、不安や怒りの感情が強くなりすぎると、行動を起こす力になるよりも、挫折や恐怖心で身動きがとれなくなる事の方が多くなります。
感情に支配されてしまっている状態は、無気力感を生むので行動力は低下します。
感情との付き合い方が上手いと、感情に振り回される事は少なくなります。
「すぐやる人」は「やれない人」と比較すると、感情のコントロール法に差があります。
「すぐやる人」は上手くコントロールでき、心が安定しています。
「すぐやる人」や「結果を残す人」というのは、感情が安定しないような出来事が起こった時にも、集中力を失わず的確な行動がとれます。
もちろん、自分の身にどんな事が起きるかについてはコントロールできない場合はたくさんあります。
例えば、相手の為になるような事をしていても、相手は攻撃的な反応を見せてくるかもしれません。
恩を仇で返されるような出来事があるかもしれません。
感情は押さえ込もうとすればするほど勢いを増します。
感情をコントロールする最適な方法は、感情を悪とせず受け入れる事です。
素直に自分の気持ちや感情を誰かに伝える事です。
感情は溜め込まず、吐き出す習慣を身に付けて下さい。
感情が積もり積もって爆発してしまう前に、感情を溜め込まず、ちょっとした感情で必ず吐き出すような仕組みを持っておく方が良いのです。
感情を頭の中で整理しようとしても、なかなかうまくいきません。
だから、感じた事をどんどん紙に書き出す事が有効です。
人は自分の姿を直接見る事はできず、鏡を通して自分の状態を確認するように、自分の頭の中にあるモヤモヤしたものを紙に書き出す事で、少し距離をおいた視点で感情を見つめ直す事ができるようになります。
大切な事は、感じた事をどんどん自分の中から取り出してあげる事です。
些細な感情を見逃さず、言語化してみる事で、心に大きな余裕を生み出す事ができるようになります。