硬直マインドセットの人にありがちな事ですが、一時は、人生の希望の光だったはずのパートナーが、自分の敵に思えたりします。
なぜ、愛する人を敵になどしたがるのでしょうか?
他の事でしくじった時は、なかなか人のせいにできませんが、人間関係が上手くいかない場合には、相手のせいにしやすいです。
硬直マインドセットの人が失敗した時に矛先を向ける対象は決まっています。
自分の変えようのない資質を責めるか、パートナーのそれを責めるかです。
となれば当然、相手のせいにしたくなると思います。
硬直マインドセットの人にとっては、人を許すという事がどれほど難しいか、覚えているでしょうか。
なぜ難しいかと言うと、まず、拒絶されたり仲違いしたりすると、ダメ人間の烙印を押されたような気分になってしまうからです。
そして、もう1つには、もしパートナーを許して、相手に非はないと認めたら、その自分自身が責任を背負うハメになるからです。
パートナーが善人だとしたら、悪いのは自分。
自分がいけなかったという事になります。
親との関係でも、これと同じような事が起こります。
親子関係がうまくいかないのは、親と自分、どちらのせいか?
十分に愛してもらえなかったのは、親がひどい親だったからなのか、それとも、自分が可愛げのない子だったからなのか。
マインドセットが硬直していると、そんな醜い思いにとらわれたまま、抜け出せなくなってしまいます。
母が愛してくれない家庭はあります。
そういった家庭の子どもは、どう思っているのでしょうか?
多くの子供は、母を責め、母を恨む事で何とかすると思います。
ですが、そうやって自分をかばっているだけでは、満たされない事も多いと思います。
お互いに愛し合える母と娘になれたらどれだけいいだろうと思う事もあると思います。
でも、冷淡な親に取り入るような事だけはしたくないはずです。
ですが、親子関係んお半分は自分が握っています。
親子関係の半分は自分の意志で変えれるのです。
少なくとも、母を愛する娘になることだけなら、自分が望めばできます。
母がどうするかは、ある意味たいした事ではありません。
自分が一歩前進した事に変わりはありません。
そうすると、母への恨みをすっぱり捨て去り、歩み寄る努力をして、自分が大きく成長します。
この最初の一歩を踏み出させたものは、何だったのでしょうか?
拒絶されてもいいから前に進もうという気にさせたものは、何だったのでしょうか?
マインドセットが硬直していると、人を責め、恨まずにはいられません。
そうする事でやっと、自分は悪くない、ダメ人間なんかではないと思う事ができるのです。
ところが、マインドセットがしなやかな人は、人を責める気持ちを捨てて、前に歩みだせるようになります。
しなやかなマインドセットが自分の人生を変えてくれます。