「会社が倒産するんじゃないか」と心配する人は、自分がクビになる事を心配していません。
「自分が下位者をクビになるんじゃないか」と心配する人は、会社の倒産を心配していません。
「働いていない社員をリストラしていないかと会社が潰れちゃう。でも、自分がクビにならないためにはどうしたらいいでしょう」
「いや、会社が潰れる事より、自分がクビになる事が心配だ」
「会社なんか潰れてもいいから、自分はクビになりたくない」
というのはおかしな論理です。
結局クビにならない人は、会社が倒産しないように頑張れる人なのです。
まず会社を儲けさせる事です。
それなのに、自分を先に儲けさせようと考え、自分がクビにならない事を優先させ、「給料をもっとくれ」と言う事によって、会社を倒産に追い込んでいるという矛盾に気付かない人がいます。
これは自分の給与明細しか見ていないからです。
会社の貸借対照表と損益計算書を見ないで、「自分の給料から税金がこんなに引かれている」という世界しか見ていない事が不安のもとになるのです。
今まで苦労してきた人はどこに行っても楽なのです。
「○○へ転職しようと思うんですけど、どうでしょうか」と聞く人がいます。
これは、「給料は上がりますか」「休みは増えますか」「仕事はしんどくないですか」という相談です。
「とにかく今の会社がきつくてもしょうがない」と言いながら、この相談をするのはおかしいのです。
今の会社が本当にきついなら、次はどこの会社に行っても天国なのです。
「あんなに厳しいところはない。だから今度はどこに行っても楽」という経験をする事が大切です。
「不安だ、不安だ」という人は、今まで本当に厳しいところにいなくてラッキーだった人です。
ラッキーだったという事は、アンラッキーなのです。
今までアンラッキーなところにいた人は、その後の人生が、どこに行っても今と比べたら楽になります。
これが、不安がなくなるという事です。
温室のビニールハウスで育った人は、後の人生が厳しくなります。
「将来が不安だ」と言う人は、今まで温室に居て幸せだったという事なのです。