表現力

 

今の若い人は、表現が苦手な人が多いようです。

 

表現とはつまり、プレゼン力がない、文章を書けない、アイディアが出ない・・・。

 

つまり、アウトプットが苦手なのです。

 

表現力=アウトプットは、インプットとは対極にあるものです。

 

例えば、インプットは基礎知識を頭に入れる事でもあります。

 

義務教育や大学試験で学ぶ国語、数学、英語のように、漢字や単語、公式や年代をひたすら暗記するものです。

 

ゲームに例えると、クイズやパズルのように、正解が決まっているようなものがインプットです。

 

一方で、アウトプットとはレゴのようなものです。

 

正解がなく、色々な形で組み立てる事ができます。

 

そして、仕事は9割がアウトプットです。

 

営業をする、会議で話す、企画書を書く、後輩の指導をするというように、正解がありません。

 

仕事の案件や仕事相手によっても違いますし、その人の性格によっても違います。

 

新商品を営業する時に、ロジカルに攻めるか感情的に訴えるか、どちらが正解というのはありません。

 

しかし、若い人は、このアウトプットが苦手です。

 

これは義務教育と大学受験で、ひたすら暗記を繰り返し、情報収集だけに力を入れ、ディスカッション能力が鍛えられなかったというのが原因の1つだと言われています。

 

もちろん、仕事ができる人はアウトプットも得意という人が多いです。

 

これからの時代、表現力がないのは、致命的だと思います。

 

なぜなら、表現力こそAIが不得意な分野だからです。

 

AIが苦手なこういった力を使った創造的な仕事こそ、人間に求められている仕事です。

 

新商品を開発したり、新しいアイディアを作ったりする事は、AIにはできません。

 

「お客様に伝える」「部下に伝える」「上司に伝える」「周りの同級生に伝える」「家族に伝える」「子供に伝える」・・・。

 

表現力を鍛えるために、まずは「伝える」という事を意識する事が大切なのです。

 

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